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C1.マイクロ広角レンズ・タイプC

'05/8/21
Kochan

ハイアマチュアの方や業務使用の方々向けとして、タイプBの高性能バージョンとなるタイプCが完成しました。以下にその
概要を解説させていただきます。このタイプCでは高性能CCTVレンズであるFUJINONの FE185C057HA-1を
使用するときに(CCTVレンズ本体にフォーカス調節機構が付いていないので)マイクロ広角レンズ側のみで行う微調
作業をやりやすくした精密フォーカス機構(オプション仕様)を装着可能としていること。精密あおり機能に変更した
(CCTVレンズのみの回転も迅速に出来ます)。CCTVレンズに入っている形の悪い絞りに替え円形にする。また絞っても
干渉が起こりにくいようにするため、本体部分に専用アイリスを取り付けた。マイクロ広角レンズの色補正、及びデジタル
カメラへのパーティクル飛散防止用にも役に立つM37フィルターを装着可能にしたことなどです。その他内部構造も
精度を出しやすくする為の細かい改良が加えられました。
タイプBについてはここを参照ください。

新開発タイプCのマイクロ広角レンズです。ハイアマチュア、業務利用にお勧めです。タイプBに比べ機能(機構)が増えた分価格は少し高くなりますが、撮影作業に妥協を少なくするための幾つかのこだわり(精密あおり、CCTVレンズの操作を行いやすい回転位置への迅速な修正、真円アイリス、精密フォーカス、フィルター装着等)を可能としました。45度正立プリズム仕様も相性の関係からタイプCをベースにしたオプション指定をお勧めします。

 
料金について(タイプC)
基本撮影サイズ 価格(税別) 備    考
APSサイズ ¥235,000 35mmフルサイズカメラ使用の場合は、延長筒(¥8,000)または接写リング等で使用可能です。
ビデオサイズ ¥325,000 ビデオB4マウント(¥16,000)はオプションです。
※アイリス絞り仕様です。
※精密フォーカス(オプション)は付いておりません。
※より解像度を求める場合は高解像度(たとえばFUJINON FE185C057HA-1)仕様も有ります。
※今回の販売は上記写真のストレートタイプです。
※あおり機構を取り入れていますので、撮影状況においてあおりが使用出来ます。
※ご注文の場合、使用カメラ(一眼デジカメ等)をお知らせください。カメラ接続アダプターは一個標準品(EOS、ニコン、ペンタK)です。

・精密あおり機能の説明です。あおり機構は→の径が少し大きくなったCマウントフランジ部分です。この定位置ではフランジ面が内部から引っ張られセンタリングとあおり無し状態になっています。あおりを使用しない通常時は4つのネジを均等に締めておいて下さい。

・4つのネジをゆるめ、フランジ部分を持って引き抜くプチンと小気味よく2mm飛び出ます。抜け落ちたりはしませんが、迅速にCCTVレンズの回転位置を修正することが出来ます。レンズを持って揺らすと動きますがセンターに常に戻ろうとする力が働いています。この状態でネジを締めていけばあおりが出来ます。

 

 

・ネジの関係は対向していますから押しくらまんじゅうの要領で調整します。写真がネジ調整であおった状態です。ネジをゆるめ、フランジを押し込むと、途中から内部に引っ張られパチンと音がして固定位置に戻ります。ゆるんだネジそのままでも通常の使用には問題ないのですが、紛失も有えますので締めておきましょう。

 

 

・精密フォーカス部とアイリス部です。フォーカスダイアルは20mm径(写真)ですが25mm径まで装着可能です。バネの力が弱い(伸びたところ)とフォーカス筒が伸びるとき遅れが出ますのでネジあまりが15mm以上の締め付け状態で使用します。フォーカス調整の時はアイリスレバーは下(開放)、続いてファインダーを覗いたまま露出情報を参考にすることで迅速なアイリスレバー位置設定が可能です。

 

 

・精密フォーカスの反対側の写真です、レールに乗っかっている鞍を固定するためのネジ(黒いつまみ)は鞍を上から押さえながらしめるのが(バックラッシュ感を出さない)コツです。固定ネジをゆるめれば鞍がレールを滑りますので最初はゆるめた状態でおよそのフォーカス位置を直接筒を伸び縮みさせてから、ネジを締め、調節ダイアルで微調します。

*タイプCの簡単な紹介をしました。すでに、受注を開始していますので光映舎にて予約可能です。下で紹介する様な高解像レンズを使用する場合はタイプCを標準に考えた方がトータルパフォーマンスが良いと思います。

 

 

 

5メガピクセル解像度を持ったFUJINONのレンズを装着した写真です。このレンズは被写界深度が深いのに、あおり量はほんの僅かで十分な効果が得られる不思議なレンズです。フォーカス調整機構を持たないこのレンズでは本体の精密フォーカス機構が活躍してくれます。

・上記と同じですが、Cマウントを引き出した状態です。

・ネジであおりをかけた状態です。このレンズではあおり量は写真の1/3で十分なくらいです。

 

 

 

 

  

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