動き量の直接測定
ミラーシフトの動き量をダイアルゲージで直接測定してみました。
ダイアルゲージをミラーの外周付近の面に接触させて測定しました。 (シュミカセFOCUS部概略図参照)
ミラー外周部分の遊び
押しねじ |
C11ーEX |
C8−EX |
締め付け無し |
100μ〜110μ |
80μ〜85μ |
締め付け有り |
30μ〜 40μ |
40μ〜45μ |
この改良でC11では遊び(ガタ)が約1/3にC8では約1/2に減ったことになります。
試作品の外観
下のスナップの左側はC11用の試作品 右側はC8用の試作品です。
それぞれの左側は標準のノブ(つまみ)です。
組み付け外観
次のスナップはそれぞれC11とC8に取り付けた外観です。
標準ノブでの追加工
標準付属品のノブを追加工しても効果を確かめることが出来ます。
ノブ先端の中心に4〜6mmのタップでメスねじを切ります。押しねじは既製品が販売されているのでこれを利用します。
止めねじを3等配又は4等配にM3ねじ追加して止めつけます。
この方法の欠点はメスねじ部分の厚みが3〜4mmと薄い為押しねじの中心がずれることがあります。
製作の際の注意事項
押しねじの先端は旋盤加工で平面を出しておくと面接触になりしっかり止まります。
ノブの止めねじは4個所の等配置止め(少なくとも3箇所)で止めてください。
押しねじで締めたときのノブの傾きを防げます。
C11の場合ノブを外して穴の中を覗くと抜け止めの為の+丸ねじの頭が見えます。
出来ればこの頭の面を旋盤で平面にφ6位削ると前記の押しねじと面接触になりしっかりと固定されます。
(C8にはこのねじはありません。)
C8,C11,以外のシュミカセにも効果があるとは思いますがまだ現物を分解したことがないので不明です。
その後C9はC8と同一部品で使えることが解かりました。
ストレート構造
C14,C11,C9−1/4、C8,C5
段付き構造
C14又はC11
C9−1/4
取扱方法
最初は押しねじを緩めておきFOCUS用ノブを回してピントを合わせます。
ピントが合った所で押しねじを軽く締めます。
この時ピントが少しずれます。
FOCUS用ノブを少し回してピントを合わせ直します。
ピントの出たところでFOCUS用ノブが動かないようにするのがコツです。