デジスコ・リア絞りについて

対物レンズの前に取り付ける可変絞りとしてフロント絞りはすでに製作していましたが、今回は対物レンズの直後に可変絞りを取り付けました。
正しい名称が見つからないので、フロント絞りに対してリア絞りとしました。
フロント絞りは、対物レンズの前に取り付ける方法ですので、数多くのデジスコや絞りのない望遠レンズ等に取り付けることは可能です。
例えば、コーワやニコンのデジスコ等々にもフロント絞りは可能です。
それに対してリア絞りは、対物レンズの後ろに付けるため、絞り枠の分長くなりますので、取り付けられる光学系は制限されます。
今のところリア絞り取り付け可能なデジスコ(製作予定を含む)は、今回製作しているボーグ45EDUを使用するデジスコと、ボーグ60ED、77EDのボーグ製品のみです。
※デジスコでは対物レンズにアクロマートレンズは考えていませんので、全てEDレンズ等アポクロマートレンズで製作予定です。
実際には、フロント絞りとリア絞りはどちらがよいかは今のところ判りませんので、いろいろな状況に応じてテストを行いたいと思っております。
リア絞り取り付け可能な光学系では、フロント絞りよりはリア絞りの方が光学系上良いという判断はしております。
デジスコでは絞りは必要(有った方がよい)と思っておりますので、効果等良い方向に行けることを祈っております。ご期待下さい??。
リア絞りは取り付けた状態で開放で使用すれば、通常の絞り無しのデジスコと何ら変わることは有りません。リア絞りは常用として取り付けていても良いのではないでしょうか。

 リア絞り取り付け例:ボーグ45EDUの場合。現在製作進行中のデジスコです。試作の繰り返しの連続です。
   

絞りによる画像の変化。露出をおおよそ2倍になるように絞りを絞って行きます。
上から1/1000、1/500、1/250、1/125、1/60、1/25sec
カメラ:キヤノンEOS 40D。絞り優先AUTO撮影。
1/1000sec。
開放φ45mm
1/500sec。
1/250sec。
1/125sec。
1/60sec。
1/25sec。
絞り:最小絞り(約φ7mm)
縦の太線はベランダの手すりです。
被写界深度については絞りの効果は出ていると思います。
APSサイズ周辺まで、絞りによるケラレ(周辺減光)は最小絞りまで感じないように見えます。
今回はまだコリメート法についてはテストしていません。

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