オンアキシスガイダー
(ペリクルミラー・セルフ・ガイディング・システム)

ペリクルミラー使用によるオンアキシスガイダー(ペリクルミラー・セルフ・ガイディング・システム)です。
オンアキシスガイダーとは、オフアキシスガイダーはイメージサークルの周辺にプリズムやミラーを置いて、撮像(撮影)する対象から離れた天体を使用してガイドする方法に対して、オンアキシスガイダーはペリクルミラー等、透過と反射するミラー等を利用して、撮像とガイドを行う方式で、ガイドする天体は撮像の近くで行うことが出来る事です。

現在、オンアキシスガイダーのSタイプも製作検討中です。
Sタイプは小さいチップの場合で有れば使用可能ではないでしょうか。
ペリクルミラーボックス部の長さは約38mmの予定ですので、Mタイプ(今回製作したオンアキシスガイダー)の60mmからすればバックフォーカスを短く出来ます。

テスト画像
 データ:アストロフィジクスEDFS92 92mm f:600mm F:6.6
      2003年12月12日24時30分 10min×12
      SBIG ST-10XME
      EM-200 Temma2 + ST237A & オンアキシスガイダー(試作2号機)
      Hα 3nm ステライメージ4にて処理
      撮影地:渋谷区恵比寿
      撮影者:吉澤 隆氏
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テスト結果では、ペルクルミラーによる振動等の影響は感じられませんでした。
また、撮像側の星像の乱れはないと思います。


最初の試作は、厚さ6mm板の組み合わせで製作しました。
中のリングは、実際のペリクルミラー枠のダミー。
今回の製作は、接続部分を3ヶ所ともTネジ(M42mmP0.75)としました。

キヤノンEOS用TマウントによりEOSに接続しています。
この場合のバックフォーカスは、望遠鏡との接続部分から約120mm位になります。


板の組み合わせによると、接続部分、スケアリング等を合わせることが難しいので、2号機として下記の写真は60mmの角材から削りだしにより製作しました。

写真はペンタックス105EDHFでEOS使用の場合でどうにかピントが出ています。約5〜10mmぐらい繰り出しています。
天体用として、スライドフィルター仕様の冷却CCDカメラで有ればほとんどの場合問題なく使用することか可能でしょう。

今回使用したペリクルミラーは、透過92%、反射8%を使用しました。
これは上記ペンタックス105EDHFでは、約30mmのガイド鏡と同じです。
口径200mmでは約56mmのガイド鏡に相当します。

価格について

項    目 価  格 備       考
ペリクルミラーボックス部 ¥65,000 カバーガラス1枚ガイド側内蔵
接続部@(3個セット) ¥30,000 オートガイダー部(アメリカンサイズ)
望遠鏡側(2インチスリーブ)・カバーガラス内蔵
撮像側(Tマウント)・カバーガラス内蔵
接続部A 仕様による
オンアキシスガイダーセットは、上記ペリクルミラーボックスと接続部の組み合わせになります。接続部@の場合価格は¥95,000です。
カバーガラス2枚は望遠鏡及び撮像側のアダプターの中に入るため、及びペリクルミラーは非常に薄い膜で出来ているために、ペリクルミラーボックス部の単体販売は出来ません。
カバーガラスは都合により使用しない場合もございますのでご了承下さい。
ペリクルミラーを透過66%、反射33%を使用することもできます。この場合のペリクルミラーボックス部の価格は+20,000で¥85,000になります。
オンアキシスガイダー予約・ご注文について連絡いただきたいこと
1.望遠鏡との接続について
   2インチスリーブ・2インチネジ等接続部の形状、又はペンタックスSDP等望遠鏡の種類
   上記の取り付け部からの筒外焦点についておおよその値。レデューサー等使用の場合はそれを考慮した値
2.撮像側
   冷却CCDカメラの種類。フィルターシステムの種類(例えば光映舎スライドフィルターの種類等)
   一眼レフデジカメ(例えばキヤノンEOS、ニコン、ペンタックス等)等々
3.オートガイダーの種類
   SBIG STV・ST-5C、BJ等々

上記オンアキシスガイダーについて
ペリクルミラーボックス部は、望遠鏡接続側及び撮像側はM52メスネジで、接眼部をM52オスネジで接続、中にM47の押さえリングでカバーガラスを固定しています。
オートガイド側はボックス本体にカバーガラスを固定し、スリーブを長穴により移動できるようにしていますのでガイド星が見つけ易くなります。